花の塔

君きみが持もってきた漫画まんが

くれた知しらない名前なまえのお花はな

今日きょうはまだ来こないかな？

初はじめての感情かんじょう知しってしまった

窓まどに飾かざった絵画かいがをなぞってひとりで宇宙うちゅうを旅たびして

それだけでいいはずだったのに

君きみの手てを握にぎってしまったら

孤独こどくを知しらないこの街まちには

もう二度にどと帰かえってくることはできないのでしょう

君きみが手てを差さし伸のべた　 光ひかりで影かげが生うまれる

歌うたって聞きかせて　 この話はなしの続つづき

連つれて行いって見みたことない星ほしまで

誰だれの手ても声こえも届とどかない

高たかく聳そびえ立たった塔とうの上うえへ

飛とばすフウセンカズラ

僕ぼくは君きみに笑わらって欲ほしいんだ

満みたされない穴あなは惰性だせいの会話かいわや澄すましたポーズで

これまでは埋うめてきたけど

退屈たいくつな日々ひびを蹴散けちらして

君きみと二人ふたりでこの街まち中じゅうを泳およげたら

それはどれだけ素敵すてきなことでしょう？

出だしたことないほど大おおきな声こえでやっと君きみに伝つたわる

歪いびつなくらいがさ　 きっとちょうどいいね

世界せかいの端はじと端はじを結むすんで

窓まどに飾かざった絵画かいがをなぞってひとりで宇宙うちゅうを旅たびして

それだけでも不自由ふじゆうないけど

僕ぼくは選えらんでみたいの

高鳴たかなる心こころ　 謎なぞだらけの空そらを

安全あんぜんなループを今いま、書かき換かえて！

君きみの手てを握にぎってしまったら

孤独こどくを知しらないこの街まちには

もう二度にどと帰かえってくることはできないのでしょう

いくらでも迷まよいながら光ひかりも影かげも見みに行いこう

歌うたって聞きかせてこの話はなしの続つづき

連つれて行いって見みたことない星ほしまで

世界せかいの端はじと端はじを結むすんで